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インプラントのメリットとは?デメリットや長持ちさせる方法も紹介

歯を失った後の選択肢として、今では珍しくなくなったインプラント。

年代的には70歳を過ぎると割合が高くなり、一番多い年代は80〜84歳であることが「令和4年歯科疾患実態調査の概要」にて発表されています。

この記事では、インプラントのメリットやデメリット、インプラントの治療後をよりよく過ごすポイントなどを紹介します。

インプラントが選ばれる理由と知っておくべき注意点として、参考にしてください。

インプラントにした場合のメリット

インプラントにした場合のメリット

歯を失ったまま放置すると、骨や歯茎が衰退して顎が変形したり顔の印象が変わってしまったりと、さまざまな影響が現れてきます。

噛み合わせや顎関節症の原因にもなるため、抜歯後の口腔機能の回復は必要です。

入れ歯やブリッジなど方法はいくつかあり、その中の一つにインプラントがあります。

ここでは、失われた歯の代わりにインプラントを選んだ場合のメリットを紹介します。

自分の歯で噛むような機能が戻る

インプラントの代表的なメリットは、自分の歯で噛むような感覚でしっかりと噛めることです。

入れ歯の場合、噛んだときの違和感や食べ物が挟まって引き起こされる問題が多々あり、硬いものが噛めないことで悩むことも少なくありません。

インプラントの材料であるチタンは生体適合性の高さから劣化しにくく、顎の骨に直接埋め込むため、硬いものを噛む力に耐えられます。

歯が健康だった頃のようにものが噛めるため、食べ物がおいしく感じられるでしょう。

審美的に優れている

インプラントは保険診療で製作された差し歯や入れ歯と違い、色や素材の違和感がなく、審美的に優れています。

インプラントの場合は人工歯冠を天然歯と同じような色に調整が可能で、入れ歯やブリッジのように金具が見えることもないため、前歯に使っても問題ありません。

自信を持って見せられる、天然と見分けがつかないほど自然で美しい歯に仕上がります。

健康な歯に影響がない

インプラントは他の歯の支えが必要ないため、残っている歯を削る必要がありません。

ブリッジや部分入れ歯を選択した場合、土台として支える両隣の歯を一部削る必要があり、使用時にはその土台の歯に支持する力がかかります。

インプラントの場合は一部を除いて、そういった残りの歯に負担をかけないで済むため、影響をほぼ与えません。

虫歯にならない

インプラントは人工歯冠であり、有機物を含まない素材であるセラミックや金属でできているため、虫歯になりません。

また、しっかり咀嚼ができると唾液の分泌が促されるため、虫歯予防にもつながります。

とはいえインプラントも毎日のケアとしての歯磨きは必要で、怠ると歯周病に似た症状を引き起こし、結果としてインプラントの寿命を縮めてしまうため注意が必要です。

しかし虫歯にかからないことは、インプラントの大きなメリットといえます。

健康面や精神面によい影響がある

インプラントの場合は外見に不自然さがないため、人前で笑顔を見せることに抵抗がなくなります。

今までは口元が気になって思い切り笑えなかった方も、自然に笑顔になれるでしょう。

他にも、インプラントによって噛めるようになることは脳が刺激を与えられて活性化するため、うつ病の改善や認知症を軽減する働きがあると考えられています。

しっかり噛めて、見た目が気にならないということは、食べること以外にもこのような良い影響が期待されています。

顎の骨が痩せるのを防ぐ

インプラントは、顎の骨に直接埋め込むことにより噛む刺激が伝わりやすくなるため、骨代謝により顎の骨が痩せるのを防ぐことが可能です。

人間の骨は、古い骨を吸収する(溶かす)破骨細胞と、吸収された部分に新しい骨を作る骨芽細胞によって、絶えず新しく作り変えられています。これが骨代謝です。

骨代謝は使うこと、つまり刺激することで促されますが、インプラントはその刺激が伝わりやすく、骨代謝が活性化するため顎の骨が痩せるのを防げます。

入れ歯は刺激を伝えにくいため骨代謝が低下し、顎の骨の減少が進みます。使用しているうちに合わなくなるのはそのためです。

顎の骨が痩せるのを予防したい場合は、インプラントがおすすめです。

外さなくていい

インプラントは顎の骨に固定されているため、取り外しが不要で、天然歯と同様に歯磨きができるため、毎日のケアに特別面倒なことはありません。

しかしそのケアを怠った場合は天然歯よりもリスクが高まるため、天然歯同様にケアは毎日しっかり行いましょう。

入れ歯の場合は大小に限らず食後に外して洗い、汚れが溜まりやすい部分は歯ブラシで磨く必要があります。

寝る前には同様に掃除をしたあと、洗浄剤に浸けこんで汚れを浮き上がらせて洗うという工程もあります。そして、寝るときの装着については医師の指示が必要です。

インプラントは付けたままの就寝が可能であり、ほとんど自分の歯のようなケアで問題ありません。

インプラントにした場合のデメリット

インプラントにした場合のデメリット

インプラントは紹介してきた通り、機能面においてさまざまなメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。

インプラントにした場合のデメリットについて紹介します。

治療にかかる費用が高額

インプラントは原則として自由診療のため、健康保険がきく保険診療とは違い、かかる費用が高額です。

自由診療の場合、各歯科医院によって料金設定がさまざまですが、インプラント1本のおおよその相場が30〜40万円ほどです。

また、人工歯冠は素材によって相場が変わり、インプラント手術だけでなく付随する骨移植や骨造成・歯肉移植があればその費用もかかります。

自由診療に関しては社会保険の高額療養費の対象にはなりませんが、医療費控除の対象となるため、制度に従って経費を軽減することは可能です。

治療にかかる期間が長い

インプラントは治療期間が長く、約3ヶ月〜1年程度の時間がかかります。

手術自体は入院して何日もかかるというものではなく1〜2日程度ですが、インプラント体が顎の骨に結合するまでに3ヶ月以上はかかります。

また、インプラント埋入前に骨移植や骨造成などを行う場合は、その他に4〜5ヶ月程度の期間が必要です。

通院回数も5〜10回と少し長めであるため、インプラントを行う際は数ヶ月〜1年越えの長丁場になることを知っておいた方がいいでしょう。

外科手術はさまざまな負担がかかる

インプラント治療では、インプラントの埋め込みやその前の骨造成などで行われる外科的手術によって、体にさまざまな負担がかかります。

切開の痛みは麻酔で軽減できるとしても、腫れや出血などが起こり、合併症や持病がある人、妊娠中の人など特有のリスクへの対応も必要になります。

歯の治療といえど外科手術であるため、それ相当の負担がかかることを自覚したうえで行われなければいけません。

治療後は定期的なメンテナンスが必要

インプラント治療後は、メンテナンスのための各チェックや処置が定期的に必要になります。特に最初のうちは、インプラントの定着具合や噛み合わせの状態の確認が必要です。

約3〜6ヶ月に1回の頻度での通院がおすすめですが、その度に時間や費用がかかります。

しかし、口腔状態を良好に保つための定期的なメンテナンスはインプラントでなくても必要であるため、大きなデメリットではないでしょう。

インプラント周囲炎のリスクがある

インプラント治療においては、インプラント周囲炎という歯周病に似た感染症が最も恐ろしいとされています。

天然歯と顎の骨の間にある歯根膜には外部からの病原体を排除する免疫細胞が存在していますが、インプラントにはその歯根膜がなく、顎の骨と直接結合しています。

口内の細菌が顎の骨に移動しやすく、免疫細胞もいないため感染症リスクが高い状態です。

また天然歯と違って歯肉との結びつきが弱く隙間があるため、細菌が侵入しやすくなっています。

他にも、インプラントの人工歯根は顎の骨と結合しやすいように表面をざらついた状態に加工しているため、歯垢などの汚れが溜まりやすく、細菌が増殖しやすい環境です。

このような条件が揃っているためインプラントは感染症にかかりやすく、その代表的なものが、歯周病によく似た病気『インプラント周囲炎』です。

顎の骨が破壊され、インプラントが抜けてしまう可能性がある感染症のため、しっかり予防に努める必要があります。

食べ物が詰まりやすいことがある

インプラントにすると、食べ物が詰まりやすくなることがあります。

骨や歯肉の状態でどうしても隙間が大きくなり食べかすが溜まりやすくなる場合は、人工歯冠のサイズを調整して、たまった食べかすが取りやすい構造にするケースもあります。

そのようなケースではない場合、考えられる原因は3つです。

  • 人工歯冠のサイズが合っていない
    ……治療直後から症状が見られるため、早めにサイズを確認
  • 天然歯が移動した
    ……歯が抜けたり虫歯で欠けたりして隙間ができる。早めの修復が必要
  • 歯茎が痩せた
    ……早めに歯科を受診する

歯茎が痩せる原因には加齢もありますが、インプラント周囲炎が原因の場合もあります。

また、噛み合わせが悪いことに気付かずに噛んでいる場合も、負担が大きい部分の歯茎が下がってきて、結果的にものが詰まりやすくなります。

いずれにしても、口腔内の状況の悪化につながるため、放置せずに早めに歯科を受診しましょう。

インプラントにフックがかけられない場合がある

他の歯が抜けて入れ歯を入れる際、インプラントにはフックがかけられない場合があり、入れ歯のデザインが制限されることがあります。

失った歯の代わりを部分入れ歯にする場合、隣接する歯にフックをかけて固定しますが、その歯がインプラントの場合、ダメージを与えてしまう可能性があるためです。

インプラント治療後をよりよく過ごすポイント

インプラント治療後をよりよく過ごすポイント

インプラントに優秀なメリットがあったとしても、過ごし方や扱い方を間違えるとメリットが感じられなくなる可能性があります。

最後に、インプラント治療後をよりよく過ごすポイントを紹介します。

定期メンテナンスをしっかり受ける

インプラント治療後は定期的なメンテナンスが重要です。3〜6ヶ月に1度の頻度でしっかり通院し、インプラントの状態を良好に保ちましょう。

定期メンテナンスの大きな目的は、インプラント周囲炎の予防です。

天然歯の歯周病と同様、インプラント周囲炎も自覚症状がないまま進行し、その進行速度は通常の歯周病の3倍といわれています。

悪化するとインプラントが自然に抜け落ちたり、摘出しなければならない事態になる可能性もあるため、メンテナンスをしっかり受けて、インプラント周囲炎をしっかり予防しましょう。

セルフケアを行う

インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎を予防し、その寿命を長く保つためにも、歯磨きをして口腔内を清潔に保つことが必要です。

インプラントのセルフケアのポイントは以下です。

  • 歯磨きは毎日しっかり行う
  • 正しいブラッシングを心がける
  • 研磨剤の入っていない歯磨き粉を選ぶ
  • 歯間ブラシやデンタルフロスを使用する
  • 外出先でも歯を磨く

歯磨き粉を選ぶ際に研磨剤が入ったものを使用すると、インプラントがダメージを受けたり、インプラントと歯茎の間に入り込んでしまい、炎症を起こしたりする恐れがあります。

それ以外は、天然歯のケアとほぼ同じですが、インプラント周囲炎は進行が早いため、天然歯よりも気を使うくらいの方がいいでしょう。

禁煙する

喫煙習慣があると治療を断られることも珍しくないほど、タバコはインプラントには悪影響です。

喫煙者がインプラント治療をした場合、顎の骨との結合率が下がるといわれています。

無事結合しても、喫煙は血管を収縮させて歯肉への血流や酸素供給を低下させるため、インプラント周辺の顎の骨が弱くなったり、インプラント周囲炎に感染したりしやすくなります。

インプラント治療を行う場合は禁煙をおすすめします。

歯ぎしりには対策を

インプラントには歯ぎしりや食いしばりなどの衝撃を吸収する歯根膜がないため、影響を受けやすく、破損する可能性があります。

負荷を与え続けるとインプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まるため、インプラント治療時に歯並びや噛み合わせなどの改善を図ってみるのもおすすめです。

就寝時にマウスピース(ナイトガード)を使用するのも効果的です。口腔習癖についてはインプラントを検討する際に歯科医師に相談するとよいでしょう。

まとめ

インプラントのメリットやデメリットはインプラント特有のものが多いですが、機能を保つメンテナンスについては、天然歯に対するケアと変わらない部分があります。

インプラントのメリットをしっかりと受け取るためにも、デメリットを理解し、正しく使用しましょう。

名古屋市緑区のこじまデンタルクリニックでは、疑問や不安を解決したうえでインプラント治療を進めるため、初めての方でも安心して治療を受けていただけます。

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