お知らせ
News
2026年10月9日(金)から11日(日)まで、第54回日本歯科麻酔学会総会・学術集会に参加しました。
今回、特に注目したのは「歯科衛生士の局所麻酔」をテーマとするシンポジウムです。局所麻酔を単なる手技として捉えるのではなく、歯科医師との連携、患者さんの全身状態の把握、偶発症への備え、継続的な教育まで含めて考える重要な機会となりました。
歯科衛生士の局所麻酔を多角的に考えるシンポジウム
シンポジウムでは、日本歯科麻酔学会認定歯科衛生士による臨床現場での実践、大学教員による教育の現状、学生の立場から見た学び、そして総合討論を通じて、歯科衛生士が局所麻酔に関わる際に必要な知識・技術・安全管理について幅広く議論されました。
立場の異なる参加者から示された内容を通して、局所麻酔の実施可否だけを論点にするのではなく、誰がどのような教育を受け、どのような体制のもとで安全を確保するかが重要であると改めて感じました。
認定歯科衛生士の視点から学んだこと
臨床で局所麻酔に関わるためには、解剖学や薬理学の理解に加え、患者さんの既往歴・服薬状況・バイタルサインを適切に確認する力が欠かせません。また、処置中の変化を早期に捉え、歯科医師へ速やかに報告し、必要時にチームで対応できることも重要です。
- 局所麻酔前の問診と全身状態の確認
- 使用薬剤・投与量・禁忌に関する知識
- バイタルサインの観察と記録
- 偶発症を想定した初期対応と連携
- 実施後の振り返りと継続教育
こうした一連の流れを標準化し、個人の経験だけに依存しない仕組みを整えることが、医療安全の基盤になります。
大学教育と学生の学びから見えた課題
教育現場からは、歯科衛生士養成課程における局所麻酔教育の内容や実習機会について考える視点が示されました。学生の段階から、手技だけでなく、患者さんへの説明、医療面接、リスク評価、緊急時対応まで一体として学ぶことが大切です。
一方で、教育内容や臨床で求められる役割には施設ごとの差もあります。卒前教育と卒後研修をつなぎ、到達度を確認しながら段階的に学べる環境づくりが必要だと考えます。
総合討論で共有された医療安全の考え方
総合討論を通じて印象に残ったのは、歯科衛生士による局所麻酔を進めるうえで、歯科医師の指示と責任のもと、チームとして安全を担保するという視点です。十分な教育を受けたことを確認し、対象となる患者さんや処置の範囲を明確にし、緊急時に対応できる環境を整えることが前提となります。
患者さんに安心して治療を受けていただくためには、役割分担を先に決めるのではなく、安全に必要な条件を一つずつ確認する姿勢が欠かせません。
こじまデンタルクリニックの取り組み
こじまデンタルクリニックには、日本歯科麻酔学会認定歯科衛生士が在籍し、臨床の場で活躍しています。
当院では、基礎知識の確認、シミュレーション、指導者のもとでの実践、振り返りという段階的な教育を大切にしています。局所麻酔に関する業務も、患者さんの全身状態や治療内容を歯科医師と共有し、実施の可否をその都度確認したうえで進めます。
今後も学会や研修で得た知見を院内で共有し、名古屋市緑区の皆さまに、より安全で安心できる歯科医療を提供できるよう研鑽を続けてまいります。
安心して歯科治療を受けていただくために
局所麻酔や歯科治療に不安がある方、持病や服用中のお薬について心配がある方は、受診時に遠慮なくお伝えください。当院は問診を大切にし、治療内容をわかりやすくご説明したうえで診療を進めています。
学会の開催概要・プログラムは、第54回日本歯科麻酔学会総会・学術集会 公式サイトをご覧ください。
こじまデンタルクリニック
〒458-0037 愛知県名古屋市緑区潮見が丘2丁目17